旅行者であれば、遅延やキャンセル、その他予期しないトラブルを経験したことがあるでしょう。もちろん、誰もそんな事態は望みませんが、いざという時のためにしっかり備えておくこと、そして何よりも自分の権利や特典を知っておくことが大切です。では、ヨーロッパではどのような権利があるのでしょう?続きをご覧ください!
航空旅客の権利
空港のチェックインカウンターで荷物を抱え、バカンス服も準備万端――。そんな時にフライトがキャンセルされたり、経路変更や大幅な遅延が告げられることもあります。または、ヨーロッパ旅行を終えて帰路につく途中で、思い出いっぱいに余韻に浸っていたら急に運が暗転することも。まずはパニックにならないで!深呼吸して、力んだ筋肉を解きほぐし、目を閉じて一息つきましょう。そして思い出してください。ヨーロッパへの旅行でも、ヨーロッパ発の旅行でも、通常、旅客の権利があります!さらに重要なのは、これらの権利は国籍ではなく旅行計画に基づいているということです。請求する資格があるかどうかを判断しやすいよう、補償を受けるために必要な3つの条件をまとめました:
1. 権利が適用される場合
規則によると、EU(欧州連合)の空路旅客の権利は次の場合に適用されます。
- EU域内のフライトで、EUもしくは非EUの航空会社が運航している場合
- EU域外発のフライトで、EUの航空会社がEU域内への到着を予定している場合
- EUから非EU国への出発便で、EUの航空会社が運航している場合
- すでに振替や支援、その他の補償を受けていない場合
重要な注意点:フライトがEU域外の国から出発し、EU域内に到着する場合、その航空会社がEUに本社を置いていることが条件です。そうでない場合、EU規則に基づいて請求する資格はありません。
2. フライトがキャンセルされた場合、誰が責任を負うのか?
フライトがキャンセルされた場合、誰に責任があるのでしょうか。これは複雑な問題です。航空会社がキャンセルするため、航空会社に責任があると思いがちですが、それが当てはまる場合もあれば、そうでない場合もあります。特に「特別な事情」が発生した場合は異なります。例えば、地震が発生したり空港上空で嵐が発生するなど、いわゆる「不可抗力」によるキャンセルの場合、航空会社に責任はありません。しかし、機材トラブルや航空会社側のオーバーブッキングによる搭乗拒否の場合は、あなたの請求は正当です。
3. 時期について
航空会社がフライトのキャンセルを出発2週間以内に伝えてきた場合、請求する権利があります。ただし、振替フライトのスケジュールや目的地への到着の遅れ具合によって異なります。代替便が一定の条件を満たさない場合、補償の対象となる可能性があります。EUでの権利についてさらに詳しくは、こちらをご覧ください。
鉄道旅客の権利
原則として、EU域内で鉄道を利用する場合、旅客の権利があります。鉄道チケットを購入する際、鉄道会社または販売業者は、遅延や安全上の問題など旅行中の情報を明確に案内する義務があります。さらに、遅延やキャンセルが発生した場合は、リアルタイムで状況をお知らせし、権利に関する情報も提供しなければなりません。
豆知識:もし列車の遅延が1時間以上となった場合、補償の対象となることがあります。詳しくはこちらをご覧ください。
バス・長距離バス旅客の権利
旅行の出発地または到着地がEU加盟国であり、キャンセルや遅延が生じた場合にも権利があります!これらの権利は、主として長距離の定期バス路線や、特定のルート・時刻表に基づく定期バスに該当します。バス旅客としての権利について詳細はこちらをご覧ください。
船旅客の権利
フェリー、クルーズ船、内陸水路の船舶などに関して、次の状況で旅客の権利が認められます:
- EU港から出航する場合
- EU外からEUの港に到着する場合(運航会社がEUの会社に限る)
- EU港から出航し、船内宿泊を伴い2泊以上のプレジャークルーズを行う場合
ただし、以下の場合はこれらのルールは適用されません:
- 乗客が12名未満の船舶
- 乗組員が3名未満の船舶
- 片道500メートル未満の短距離航路
- 歴史的船舶
- 宿泊施設がなく、2泊以上の宿泊を伴わない観光用船舶
もし海上で何かが起きた場合、どのような権利があるのか?
ご安心ください。万が一、海上で事故などが発生した場合も、EUの規則によって、乗客ご本人はもちろん、手荷物や車両、移動補助器具までもが保護されます。これらの権利は、以下の場合に国内線・国際線どちらでも適用されます:
- 船舶がEUに登録されている場合
- 旅行契約がEU加盟国で成立している場合
- EU港を発着する場合