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Daryl & Mindi Hirsch

米国出身でポルトガルのリスボン在住のカップル、Daryl HirschさんとMindi Hirschさんをご紹介します2foodtrippers(グルメ・旅行コンテンツのクリエイター)として活動しているお二人は、ストリートフードから高級コース料理に至るまで、グルメを求めて世界を旅しています。また、ベスト・トラベル・ブログ(Saveur)とベスト・フード・ブログ(TBC Asia)の受賞歴があります。食通にはたまりません! 

記憶に残る特別なローカルフード、ドリンク、職人技の食品を探す

次のグルメを求めて世界を旅するグルメ・旅行ブロガー、Daryl HirschさんとMindi Hirschさんをお迎えしました!あらゆる種類の料理、コーヒー、高級料理、ワイン、ストリートフードやカクテルに目がないお二人。今日は、そんなお二人がこだわるローカル・マーケットを紹介してくれます。ヨーロッパの人々の生活に欠かせないローカル・マーケット。食べ物を求めて足を運ぶことはもちろんありますが、それだけでなく、社交の場にもなり、おしゃべりの場にもなり、コーヒー片手にリフレッシュのひと時を過ごす場にもなります。地域コミュニティに欠かせない存在が、ヨーロッパのマーケットです。何世紀も前からそうでした。今も変わることなく。 

ここでは、DarylさんとMindiさんが今でも気になって仕方ないマーケットを3つ紹介してくれます。まず、お二人の選定基準についてです。旅行者があまり訪れないマーケットであること、地域の食文化の素晴らしさが分かる例であること、訪れること自体が優れた体験になるほどワクワクするような場所であること、というのがお二人の選定基準です。この基準に従ってDarylさんとMindiさんが選んだのが、こちらです。

ディジョンのレ・アール(フランス) 

食べ物で有名なディジョン。マスタードが思い浮かぶかもしれませんが、ブフ・ブルギニョンも、エスカルゴも、キール・ロワイヤルもブルゴーニュ地方で生まれたことをご存知ですか?この地域のグルメを体験できる場所はもちろん、レ・アール・ドゥ・ディジョンという中央市場です。このマーケットの建物は、1868年にエッフェル社が提案したプランから着想を得て、19世紀にガラスと金属を使って建設されたものです。中央部に巨大なアーチがあり、交差する2つの通路の周りに4つの別棟が並ぶこの建物は、ディジョンのランドマークであり、200以上のお店が集まってグルメを提供しています。ここで体験できることは?まさに美食の数々です!チーズ、ワイン、肉(生肉や塩漬け肉)、果物、野菜、職人技の食品、ハチミツ、そして品揃え世界一のマスタードなど、バリエーションは実に豊富です。DarylさんとMindiさんの耳より情報:プロのシェフと職人がマーケット内の材料だけを使って料理のテクニック、ローカル・レシピやブルゴーニュ料理の秘密を教えてくれるワークショップやイベントがあります。  

情報:レ・アールは毎週火曜日、木曜日、金曜日、土曜日の午前7:00~午後1:00まで営業しています。 

フードマーケット、レ・アール・ドゥ・ディジョン(フランス)
フードマーケット、レ・アール・ドゥ・ディジョン(フランス)

オリョン市場(ポルトガル) 

食の豊かさで世界的に有名なポルトガル。それを体験できるのがオリョン市場です。このマーケットができたのは20世紀初期ですが、活気が途絶えたことは一度もありません。ムーア建築の影響を受けており、壁面が漆喰で白く塗られ、ドームとアーチを持つ個性的な建物を観に行くだけでも価値があります。その壁の向こうにはどんなグルメが?2つのカテゴリーに分かれますが、1つは農産物、花、肉、ナッツや現地のスイーツです。そしてもう1つは、ポルトガルと言えばそう、シーフードです。シーフードとしては、イワシ、サバ、タイ、シーバス、シタビラメ、ヒメジやマグロがあります。水槽や箱の中では、エビ、クルマエビ、ヨーロッパアカザエビ、カニやロブスターが泳いでいます。見たことがないほど新鮮なタコ、イカ、コウイカを、釣った漁師が販売してくれます。DarylさんとMindiさんのアドバイスは?大皿のシーフードをマーケット内で堪能してください。貝類や甲殻類の甘さは想像を超えます。その場で食べることで、新鮮な味を最大限に堪能できます。それから、喉を潤す飲み物はいかがでしょうか?DarylさんとMindiさんのお勧めは、ヴィーニョ・ヴェルデという、熟成が控えめで軽い北部の微発泡ワインです。 

情報: オリョン市場は土曜日を除き、毎日午前7:00~午後2:00まで営業しています。朝が一番混み合うので、注意して計画を立ててください。  

オリョン市場(ポルトガル)
オリョン市場(ポルトガル)

リガ中央市場(ラトビア) 

旧市街のランドマーク、リガ中央市場ヨーロッパで最も活気のあるマーケットの一つですが、歴史的にも非常に重要な所です。その起源は1930年代に遡りますが、面白いのは、マーケットの5つの別棟が元々、第一次世界大戦でドイツが使ったツェッペリンの格納庫だったということです。バルト海地域のグルメは、世界のフードシーンで急速に脚光を浴びつつあります。伝統料理であろうと、創作料理であろうと、最高のラトビア料理を体験できるのが中央市場です。数々の農産物、生肉や塩漬け肉、チーズ、乳製品、それにこの地域特有のボリュームのあるライ麦パンなど、バリエーションは実に豊富です。また、食べ物だけではありません!現地の人やお店の人と交流したり、古着や工芸品、それからペリメニ(ダンプリング)やコトレット(ミートボール)のようなすぐに食べられる料理を見て回ったりするなどして、現地の文化に直接触れられるのが中央市場です。さらに、DarylさんとMindiさんが「マーケット中に点在するバーをお忘れなく」と付け加えてくれました。ショッピングで数時間経つと喉が乾きます!クヴァス(発酵飲料)や蜂蜜酒で喉を潤してみてください。 

情報:リガ中央市場は毎日午前7:00~午後6:00まで営業しています。  

リガの中央市場(ラトビア)
リガの中央市場(ラトビア)

最後に、DarylさんとMindiさんがマーケットを堪能するためのアドバイスをいくつかくれました。 

  • 買ったものを入れるマイバッグを持参してください。プラスチックごみを減らせますし、現地の人もそうしています。 
  • 丁寧にやり取りしつつも、曖昧な返事は避けましょう。  
  • 分からないことがあれば相手に確認を!お店の人の多くが英語を話しますから、躊躇することはありません。それに、現地の人と交流しながら文化を学べる良い機会にもなります。 
  • 早い時間に行けば、一番新鮮で上等な品に出会えます! 
  • カードが使えないお店もあるため、現地通貨、つまりユーロを持って行ってください。