ヨーロッパ建築案内

世界を変えた建物を見ましょう

ヨーロッパといえば、素晴らしい建築物で知られています。西のスペインのラ・ペドレラ-カサ・ミラから東のドイツのノイシュヴァンシュタイン城まで創造性が息づいています。そしてもう少し深く掘り下げてみましょう。ヨーロッパにおけるいくつかの建築運動が、シカゴやサルバドル、キャンベラなど遠く離れた都市の外観と雰囲気を変えたのはご存知でしょうか? 事実、以下で取り上げる3つの運動がなければ、これらの都市は全く違う外観になっていたと言っても過言ではありません。新古典主義、バロック、バウハウスの哲学がどのように世界を変えたのかについて読み進めてください。

バロック

ヨーロッパを訪れたことがある方なら、バロック建築はご存知かと思います。その特徴は、うねりのある形態、豪華な曲線、絢爛な(過剰ですらある)装飾、光と影の巧みな技法にあります。バロックが出現したのは、17  世紀、それ以前に登場したルネサンスの影響を受けてのことでした。バロック様式の建物にはどういったものがあるでしょうか? フランスの ヴェルサイユ宮殿 やバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂を思い浮かべてみましょう。バロック様式の建築物はヨーロッパで誕生後、各地に伝播し、ペルーやアメリカ合衆国、ブラジル、メキシコといった地に根を下ろし、しばしば現地の特徴と密接に結びついてきました。18  世紀半ばの終わりになると、建築家のバロック様式離れが進むようになりました。しかしそのモチーフは、ヨーロッパや海外、特に南アメリカと北アメリカで大きな影響力を持ち続けます。現代でも、その絢爛な美しさと歴史的意義から称賛され感嘆され続けています。

ヨーロッパ以外の例:

  • サン・ザビエル伝道教会、アメリカ合衆国・アリゾナ州
  • サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂、ケベック州・ケベックシティ
  • アパレシーダの聖母大聖堂、ブラジル

ヨーロッパで必見のバロック建築物

有名なものが非常に多いので、隠れた珠玉のバロック建築物をご提案します:

  • 聖ペテロ聖パウロ教会、チェコ共和国
  • ウルシュリンスカ教会、スロベニア
  • 受胎告知教会、リトアニア
Ursuline Church, Slovenia
ウルシュリンスカ教会、スロベニア.

新古典主義

バロック時代の終わりに誕生した 新古典主義 様式は、それ以前に登場した様式を真っ向から批判するものとみなされました。この時代の建築家は、先人たちを過剰で絢爛であるとみなし、彼らの作品の中に、ある種の真理が失われていると考えるようになりました。新古典主義者は過去に目を向けて、自らのミューズを求めました。すなわち、古代ギリシア・ローマに形態やアプローチの、ある種の純粋性を見出したのです。古典主義時代の建物に、彼らは、シンプルな幾何学的形態、すっきりした美しいライン、ある種の抑制のインスピレーションを見出しました。やがて、この運動の思想は、ヨーロッパを超えて伝播して、メキシコやアメリカ、アルゼンチン、インドなど世界の大部分で主流の様式になっていきました。古典形態がもはや流行らなくなっていた19  世紀半ばまでに、その様式は、次第に廃れ始めたにもかかわらず、世界に大きな足跡を残したので、世界で最も有名な建物にこの様式を見ることができます。

ヨーロッパ以外の例:

  • アメリカ合衆国議会議事堂、アメリカ合衆国・ワシントンC.
  • ヴィクトリア記念堂、インド・コルカタ
  • ラプラタ大聖堂、アルゼンチン・ラプラタ

ヨーロッパで必見の新古典主義建築物:

ここで、もう一度、切り込んでいきましょう!

  • ユヴァスキュラ市庁舎、フィンランド
  • 国会議事堂、ブルガリア・ソフィア
  • アランフェス王宮、スペイン
Royal Palace of Aranjuez, Spain.
アランフェス王宮、スペイン.

バウハウス

バウハウス は、近代的な精神に、最も有名かつ影響力を及ぼした建築の学校かもしれません。1919年、ヴァルター・グロピウスによってヴァイマルに設立されたバウハウス(建築と家を組み合わせた言葉)は、それ以前に登場した運動の華美と過剰をすべて拒絶しました。その代わりにグロピウスが学生に教えたのは、工芸、素晴らしいデザイン、そして何よりも機能性の大切さを強調することでした。バウハウスの関係者は、建築をただ芸術としてのみ見るのではなく、芸術や建築、社会との関係、さらに、大衆のための機能的かつ手頃な物が必要であるといった近代的な思想を大事にしました。バウハウスは1930年代に突然終焉を迎えましたが、その影響力は永続的かつ真に世界的な反響を与えています。

ヨーロッパ以外の例:

  • シーグラム・ビルディング、ニューヨーク市(バウハウス建築家ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエによる設計)
  • ガーナ国立劇場、ガーナ・アクラ
  • ラテンアメリカ・タワー、メキシコ・メキシコシティ

ヨーロッパで必見のバウハウス建築物

いずれも穴場スポットです!

  • アインシュタイン塔、ドイツ・ポツダム
  • ソネフェルト邸、オランダ・ロッテルダム
  • トゥーゲントハット邸、チェコ共和国・ブルノ
  • ファグス工場、ドイツ・アルフェルト

ここだけの情報:筋金入りのバウハウス好きな方なら、ヴァイマルにある バウハウス博物館 を訪れてみてください。この博物館の建物は、明るく幾何学的で、輪郭のはっきりとした正方形の5階建てです。夜になるとライトアップされて、このエリアは輝きが集まる場所になります。博物館の展示は、世界で最も重要なバウハウス・コレクションの一つを構成しています。ヴァルター・グロピウス自ら、中心となる展示品を選定したほどです!

Bauhaus museum, Weimar, Germany.
ドイツ、ワイマールのバウハウス博物館。
この体験の目的地

周辺で

すべて表示

厳選された体験

  • 一口サイズのヨーロッパ・ツアー

    Lead
    美味しいスナックは、楽しいヨーロッパ旅行にさらに華を添えてくれます。中でも今回紹介するのは「ダンプリング」。ヨーロッパのダンプリングは、小麦粉やジャガイモをベースに練り上げた生地を整えて、茹でたり蒸したりしたものです。カフェの定番料理ともなっているこのスナックは地域ごとのレシピがよく守られており、必ずその国ならではの味付けがされています。一口サイズでヨーロッパをつまみ食いしてみましょう。ヨーロッパでお勧めのダンプリングを写真付きでお届けします。
    Read more about: 一口サイズのヨーロッパ・ツアー
  • オペラ座の夜

    Lead
    オペラの発祥地で本場の舞台を鑑賞できる機会は大変貴重です。ヨーロッパには、スカラ座(ミラノ)やコベント・ガーデン(ロンドン)など、世界屈指のオペラハウスが数多くあります。ヨーロッパ旅行の際には、ぜひオペラハウスでアクションやドラマ、ロマンスなど素晴らしい舞台の数々をお楽しみください。舞台の上演時間は約2~3時間程度です。
    Read more about: オペラ座の夜
  • ヨーロッパ必見のユネスコ世界遺産10 選

    Lead
    ユネスコの世界遺産は、文化的または自然環境的な価値を基準に選ばれます。ヨーロパには古代の城郭から趣のある海辺の町まで、素晴らしい自然や文化を誇る数多くの世界遺産があります。以下にご紹介する写真や記事を参考に、次のヨーロッパ旅行で立ち寄る世界遺産を選んでみてはいかがでしょうか。
    Read more about: ヨーロッパ必見のユネスコ世界遺産10 選
  • エディブル(食べられる)・ヨーロッパ

    Lead
    料理を通してその国を知ることは、旅の醍醐味のひとつです。食は、その 国の地理、歴史、文化をリアルに反映しています。食文化を通してその国をよく知る、これ こそ旅の大きな楽しみです。その土地の食材を使用した絶品の郷土料理を堪能しましょう。
    Read more about: エディブル(食べられる)・ヨーロッパ