地元の人が選ぶカーニバルを体験できる民間伝承の地5つ
カーニバルが古くからの伝統であることをご存知でしたか。そのルーツはヨーロッパの異教時代までさかのぼり、その祝祭の初期のバージョンは収穫の神に感謝するものでした。何世紀もかけて、四旬節の前に浮かれ騒ぐ時期へと変化していきました。実際、カーニバルという言葉自体は、「肉との別れ」を意味するラテン語の「carna vale」に由来しているようです。今日重視されているのは、お祭り騒ぎやパレード、衣装、散策の喜び、一体感です。この刺激的な時期を体験するお手伝いをしたく、ヨーロッパでおすすめの行き先トップ5を地元の専門家にお聞きしました。しかしまずは、ヨーロッパのカーニバルはもう体験されましたか。体験されましたら、インスタに写真を投稿し、@visit_europe. をタグ付けしてください。あなたの投稿が紹介されるかも!
1. 冬を乗り切るのは リトアニアで
2月は何かどんよりしていると感じたことはないですか。気候は寒冷で、クリスマスの祝祭気分が過ぎた数週間です。さあ、リトアニアに行って、冬の追放を象徴する祝祭である ウジュガヴェネスをお祝いしましょう!どのように行われるのでしょうか。その目的は冬を追い払うことであり、怖くて色とりどりの仮面(多くは木で作られています)を彫ることで行われます。ウジュガヴェネスの日、リトアニア中の人々びとはみな、色とりどりの衣装とおどろおどろしい仮面をつけて、街頭に繰り出します。そのどんちゃん騒ぎはすさまじいものですが、良いものです。冬は容易に恐れるものではないからです。極寒の風が4月まで続くのを誰が望むでしょうか。ウジュガヴェネスの素晴らしいもう一つの要素は料理です。一日を通して、参加者は12回も食事をとります。メインディッシュの一つはパンケーキです。春の来訪を象徴し、豊かな実りと豊穣の神であるモレを讃えるためのものです。このリトアニア独自のカーニバルはとても楽しい体験です。仮面をつけて、本当に楽しいひと時を過ごすことをお勧めします!
2. 楽しい祝宴を スロバキアで
祝日である 公現祭の後、 灰の水曜日よりも前、スロバキア中の人びとがお祝いするのは ファシアンギです。 喜びとおいしい食事、陽気さがあふれたファシアンギによって、寒い数か月は扉を閉め、春の扉は開き、眠っている土地は再び目を覚まします。その中心には、楽しさと祝宴という2本の柱があります。肉厚のベーコンとおいしいソーセージは作りたてで、灰の水曜日の前日、バスが儀式的に埋葬されます。国中の町や都市の通り、特に町の広場で、人びとは仮面をつけて、民族衣装をまとって、歌い演奏します。音楽が流れると、この日のために着飾った道行く人びとも、顔に笑みを浮かべてのびのびと踊ります。そして移動中に足が少し疲れると、席について、スリヴォヴィッツと呼ばれる伝統的な飲み物をちびちびやりながら、ケーキやドーナツを食べ、友人や家族と楽しくおしゃべりしましょう。
3. 春の輪、ルーマニア様式
3月1日、 ルーマニアでは、冬が正式に終わりを告げます。そして人びとは祝福を解き放ちます!マルツィショールは、ルーマニア版カーニバルであり、ただ3月を意味するMartieという言葉の短縮形です。マルツィショールで、人びとはスノードロップを食べ、贈り物を交換し、暖かいおもてなしと良い雰囲気、とても素晴らしい料理で豪華なディナーを主催したり、参加したりします。国中の小さい集落からその地方の主要都市まで、通りは活気であふれます。色とりどりで品数豊富な市場が軒を連ね、そこではあらゆる種類の美味を見つけることができます。そして凍てつく日々が過ぎた喜びの中で、人びとは活気を取り戻し、解き放たれます。ルーマニアのカーニバルを散策するためのアドバイスがあります。小さめの町に行きましょう。思い切って地元の人と交流してみましょう。マルツィショールの祝宴にご招待されるかもしれません!
4. ポーランドの仮面舞踏会
ポーランドのカーニバルは五感で楽しむ祝祭です。一方では、16世紀にさかのぼる伝統である馬ぞりに乗ってアドレナリンを増やすこともできます。また一方では、大陸で一番素晴らしい料理のいくつかを食べることもできます。ポーランド人は昔からカーニバルを、特にその最後の日々を大切にしており、多少食べ過ぎても全く問題ない日です。オスタトキと呼ばれるこの日は、民族衣装をまとって、伝統的なクッキー、その3個目(または4個目!)のドーナツやもう一杯のビールを楽しみましょう。ポーランド語でポンチキというドーナツを食べることは、中世にまでさかのぼることができ、一年のこの時期に欠かせないものです。ジェリーやチョコレートを詰めたものやフロスティングをかけただけのものなど、大の甘党の好みにも叶うものになっています。ポンチキでお腹いっぱいになると、次のアクティビティに一番ふさわしいのは、この時代のもう一つの慣習である仮面舞踏会です。羽根で飾られた仮面をつけた姿でクルクル回ると、この魅惑的な時間の興奮を肌で感じることができ、大事で忘れられないものにもなります。
5. スロベニアでクレントヴァンジェを祝う
スロベニアの クレントヴァンジェ が始まります!仮面をつけてお祝いするこの儀式は、冬を追い払って春を呼び寄せると考えられた神話上の存在であるクレントを中心として、何十年にもわたって行われています。プトゥイ は、まさに、クレントヴァンジェを体験することができると言える場所です。この国で記録に残る最古の都市であり(後期石器時代から人が住んでいました)、一年のこの時期、不思議な祝祭が存在する地です。注目すべきは衣装です。中心の一つはクレントの衣装であり、羊の毛皮のかぶりもの、チュニック、鎖のベルトにぶら下げられた牛の鐘、赤や緑の羊毛の靴下、黒いブーツからなります。仮面は皮で作られており、目には2つの穴が、口には1つの穴があけられています。かつては、この姿に扮することができたのは未婚の男性のみでしたが、今は、誰でもなることができます。動物もです!衣装をまとったら、コンサートやパレード、特別な料理など、このアクティビティに参加しましょう。参加者は15万人からなり、極めて活気あふれる体験になります!