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Erica Firpo

旅とライフスタイルのジャーナリストで、ニューヨークタイムズやワシントンポスト、コンデナスト・トラベラーといった一流紙で執筆しているエリカ・フィルポをお迎えしました。

新年にふさわしいヨーロッパのお気に入りスポットを旅行ジャーナリストがご紹介します。

2023年になりました!見ること、すること、食べることがたくさんあふれています。問題は、どこから始めるか、です。そのような楽しい機会をどのように絞り込みますか?新年にふさわしいワクワクして思い出に残る計画を立てるお手伝いをするために、エリカが2023年、最も刺激的な10の体験を厳選しました。ご質問やご意見はございますか?リストに11番目の項目を追加したいですか? インスタグラム @ericafirpo、または彼女のウェブサイト ciaobella.coからエリカと交流しましょう!ポッドキャスト CiaoBella!のチェックもお忘れなく! 

1. シチリアのアルカンタラ渓谷でハイキング、ラフティング、伝統に包まれた地元料理を。 

アルカンタラ渓谷は世界の地質学的驚異のうちの一つです。散策するのに一番良い方法は?エリカのおすすめは、風光明媚な峡谷壁に沿ったラフティングのツアーです。高さ30メートル(98フィート)以上の威風堂々たる玄武岩の渓谷の間に挟まれた、一筋の川を登ることから冒険が始まります。何千年にもわたる浸食によって、この渓谷は一続きの独特の形状に削り取られて、最も熟練したハイカーであっても驚くほどです。ハイキングと言えば、基本的な運動量は必要ですが、この地域は、自然を散策したい全てのレベルの人にとって最適です。ラフティングやハイキングの後は、他所にはない地元料理で空腹を満たしましょう。太陽で熟したトマトほど完璧なものは他にあるでしょうか? 

シチリアの古代遺跡
シチリアの古代遺跡

2. 北欧の夏至祭、一体感・食事・祝福を求めて 

夏至祭では、11時まで、あるいは12時ですら空は明るく、紛れもなく何らかの魔法がかかったような雰囲気が北欧に漂っています。原生林を歩き、野花を摘み、色とりどりのリボンでメイポールを飾ります。夜遅くまでジュージューとバーベキューを楽しみ、地ビールを飲み、地元の人と友好関係を築くと、帰国後も長く続くでしょう。 ノルウェーの夏至祭を祝福したいなら、訪問時期を6月23  にしましょう。日時はいつも同じです!ノルウェー人もフィンランド人も、意地悪な精霊が居座らないようにするために巨大なかがり火を焚きます。炎が高さ47メートル(155フィート)に達することがあります!  

北欧で夏至祭を祝福する
北欧で夏至祭を祝福する

3. アイルランド東岸に位置するブルー・ナ・ボーニャで他にはない考古学体験を  

ダブリンの北約50キロメートル(31マイル)に位置するボイン川北岸に、先史時代の3つの遺跡、 ブルー・ナ・ボーニャ遺跡群があります。このモニュメントは、ヨーロッパ最大かつ最重要な先史時代の巨石芸術として、歴史を理解したい人にとって極めて重要です。約五千年前に建設された当時、ブルー・ナ・ボーニャは社会的、経済的、宗教的、葬礼的機能を備えていました。その周辺地域には、約40の羨道墳があり、かつて重要な儀礼上の意義をもつ葬礼的風景を構成していました。数か月先のことになりますが、毎年12月21 日に開催されるニューグレンジのライトショーは、古代文化を現代風にアレンジして演出する壮大なイベントです。 

ボインの宮殿
ボインの宮殿

4. スペイン・ウエルバ、忘れがたい食の冒険を 

ウエルバ の海岸線を秘密の海岸線と呼ぶ人がいます。それは旅の道から外れているからでもありますが、スペイン国内ですら、少し謎めいたものです。この世界遺産を構成する10万ヘクタールもの塩性湿地や砂丘、松林は、ウエルバ県のティント川とグアダルキビール川との間に位置し、南が大西洋に面しています。この地域の特産品は?魚介類全般です。魚のフライやシーフードリゾット、新鮮な甲殻類は絶品です。しかし、それだけではありません。ウエルバはスペインの新たな食を守る中心地になっています。その新鮮な食材と高レベルの革新性と創造性によって、新しいタイプの若いシェフがこの地域に集まってきています。二つの特筆すべき食材はホワイトエビと、周辺の山々やデエサという放牧地で飼育されているイベリコ豚です。  

ウエルバ、スペイン
ウエルバ、スペイン

5. デビュー間もない ビートルズハンブルクでライブ 

1960年8月17 日、ハンブルクのレッドライト地区の中心であるインドラクラブに、ビートルズが登場し演奏しました。この演奏はロック伝説の発展において極めて重要であることを証明しました。ビートルズファンなら、さあ、行かない人はいないでしょう?このクラブを訪ねると、ジョンやポール、ジョージ、リンゴが初期の楽曲を演奏したステージに立つことができます。ビートルズマニアがハンブルクにやって来るかもしれませんが、この街の建築の歴史が皆さんを惹きつけるでしょう。シレハウス は10階建てのオフィスビルであり、1920年代レンガ建築の代表的な例です。  

ハンブルク市街地の眺め
ハンブルク市街地の眺め

6. プーラの巨大アリーナ  

プーラ円形闘技場はクロアチアにあるローマ時代の印象的な円形闘技場です。紀元1世紀に建てられ、コロッセオの建設も担っていたウェスパシアヌス帝の治世に建設されました。20,000人の観客を収容できることから、この円形闘技場では、ローマ時代に剣闘士の戦いが、中世に騎士のトーナメントが開催されたことでしょう。現代では、クロアチアの10クーナ紙幣に描かれる記念碑として極めて重要です。 

空から見たプーラ、クロアチア
空から見たプーラ、クロアチア

7. 夏の太陽が照りつけるサンモリッツ 

ああ、自然の驚異です!サンモリッツは、スイスアルプスのエンガディン地方の高地に位置し、夏の太陽を浴びて、あらゆる心配を振り払ってくれる場所です。人気アクティビティは、(もちろん!)ハイキング、パドルボード、カイトサーフィンです。そしてピクニックブランケットを敷くだけで、太陽の温かい光を浴びることができます。 

サンモリッツとオーバーエンガディンの湖、グラウビュンデン。© Schweiz Tourismus.
サンモリッツとオーバーエンガディンの湖、グラウビュンデン。© Schweiz Tourismus.

8. 南ヨーロッパにおける現代美術の拠点アテネ 

アテネ のアートシーンは、活気にあふれエキサイティングです。多様性に富んだ現代文化を吸収することは、古代遺跡を楽しむのと同じくらい重要です。ここでそのための最適な方法をご紹介します。現代アートのダイナミックなプログラムを所蔵する産業空間である イレアナ・トゥンタ現代アートセンター を訪問しましょう。ギリシアで最も影響力のある商業ギャラリーの一つであり、トレンディなメタクスルギオ地区にある ブリーダー・ギャラリーはいかがでしょう。そして、アテネで国際的な著名人を展示することを長らく重視してきた商業空間である レベッカ・カムヒ・ギャラリーに刺激を受けましょう。 

アテネ市街地の眺め
アテネ市街地の眺め

9. ビアリッツサン=ジャン=ド=リュズ間の素晴らしい海沿いをドライブ 

海の魅力や自然の美、フランス大西洋岸の美しさ、それらは全て食欲をそそる料理と共にあります。これ以上望むものはあるでしょうか?カンタブリア海の紺碧や北部の山々の青々とした緑から、切り立った崖に挟まれた手つかずのビーチまで、フランス領バスク地方は忘れられない地です。険しい海岸線の奥まった所に位置する古風な漁村に滞在すると、旅行者はその先祖代々の慣習に驚くでしょう。フランス大西洋岸の華やかな街であるサン=ジャン=ド=リュズやビアリッツの高級感を味わってください。  

サン=ジャン=ド=リュズの海岸の夕焼け
サン=ジャン=ド=リュズの海岸の夕焼け

10. 美術館 やその他たくさんのことを ミュンヘン 

このドイツの素晴らしい街では過去と現在がしっかりと絡まり合っています。100年以上にわたる自動車革新の流れを伝える BMW美術館を訪ねましょう。世界で最も古いギャラリーの一つである アルテ・ピナコテークは、古くからの名画の重要なコレクションを所蔵しています。つまり、ギャラリーの名前であるアルテ(古)・ピナコテークは、所蔵品が対象としている時代、すなわち14 から18 世紀を指しています。最後に、 レンバッハハウス は世界でも名だたる多くの芸術家による作品を所蔵しており、注目に値します。そのような独創的なものを取り入れた後は、食欲も旺盛になるでしょう。伝統的なヴァイスブルストだけではなく、シーダーのような新しく独創的なスパイスを使ったものなど、ドイツらしさとモダンさの両方を備えた料理を堪能しましょう。  

ミュンヘンのBMW美術館
ミュンヘンのBMW美術館

ワインを巡る旅

ワインは何世紀にもわたってヨーロッパの文化に影響を与えてきました。ローマ人がヨーロッパ中に葡萄の栽培を広め、葡萄の品種や色を分類しその性質を観察、そして施肥技術を培っていったその歴史は、なんと紀元前1600年にまで遡ります。紀元1世紀頃までには、既にワインはイタリアからスペインやドイツ、イギリス、フランスへと輸出されていました。操業中のワイナリーで世界最古のシャトー・ド・グーレーヌ(フランス)は、いつの時代も訪問者を歓待しており、周辺地域を含むフランスのワインが世界の市場を席巻する一因となっています。

ビーチで満喫する波、太陽、砂浜

よく知らない土地で、完璧なビーチを見つけることは簡単ではありません。しかしヨーロッパでは、「ブルーフラッグ」マークのおかげで、そこが理想的なビーチなのか一目で判断できます。ブルーフラッグとはビーチを対象とした国際的環境認証で、ブルーフラッグの認証を受けたビーチは、水質や安全性、環境的配慮などの厳しい条件をクリアしているため、日光浴にも水泳にも最適です。旅行者にとって嬉しいことに、ブルーフラッグの基準をクリアした世界4,000カ所以上のビーチはその大半がヨーロッパにあるのです。