脳に対する音楽の効果
たとえ最後に音楽の授業を受けたのが現政権から4代前の頃だったとしても、さまざまな音楽を学び、楽しむことに遅すぎるということは決してありません。家族連れや大学生、生涯学習者は、音楽を通じて文化的に豊かになる機会を求めて、ヨーロッパに集まってきます。
パスポートにスタンプを押すだけのヨーロッパ旅行ではなく、もっと充実した旅行をしたいという方は、大学や音楽院で音楽の個人レッスンを受けられるように手配してみてはいかがでしょうか。ほとんどの大都市には高等教育機関があり、レッスンをしてくれる先生を探す手伝いをしてくれるかもしれません。あるいは、旅行の前にグループレッスンに申し込むのもいいでしょう。アイルランドの伝統的な太鼓、バウロンの演奏を習ったり、スペインのセビリアでフラメンコギターとスペイン語のレッスンを組み合わせたり。

オーストリア、ウィーンは、古くからヨーロッパの音楽活動の中心地であり、現在もその名声を維持しています。丘の上にも音楽の息吹が感じられます。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン少年合唱団、ウィーン国立歌劇場など、世界的に有名なアンサンブルの本拠地であるウィーンでは、クラシック音楽を愛する人たちが、知識を深める選択肢が多くあります。まずはサウンドミュージアムに行きましょう。音楽の基礎を学び、バーチャルなオーケストラを指揮することができます。その後、ウォーキングツアーに参加して、市内にある有名な音楽の名所を見て、最後は驚異的なウィーンのバレエやオーケストラの演奏で締めくくりましょう。

パリのオペラ愛好家は、フランス国立図書館が運営する魅力的なオペラ・ライブラリー・ミュージアムを訪れることをおすすめします。オーケストラのスコアやリブレット、文学作品の原稿、セットの模型、ポスター、プログラム、衣装のスケッチなど、何千点もの資料を見ることができます。また、パリ国立オペラ座では、事前に手配すれば舞台裏を見学できる特別ツアーもあります。もちろん、オペラのチケットを手に入れることもお忘れなく。

ジャズ、フュージョン、ヘビーメタル、ポップス、ワールドミュージックなど、思いつく限りいろいろな音楽ふぇすに参加して、音楽の世界をさらに広げてみてはいかがでしょうか。例えば、毎年春にエストニアで開催されるバルト三国最大のジャズフェスティバルはいかがでしょうか。下調べをしてから参加すれば、きっと最高の体験ができるはずです。