心躍るヨーロピアン・オペラの世界
オペラの発祥地で本場の舞台を鑑賞できる機会は大変貴重です。ヨーロッパには、スカラ座(ミラノ)やコベント・ガーデン(ロンドン)など、世界屈指のオペラハウスが数多くあります。ヨーロッパ旅行の際には、ぜひオペラハウスでアクションやドラマ、ロマンスなど素晴らしい舞台の数々をお楽しみください。舞台の上演時間は約2~3時間程度です。
ヨーロッパでは、数百年にわたりオペラが親しまれてきました。マルタのマノエル劇場では、1732年からオペラが上演されています。劇場、音楽、ダンス、衣装やセットなどその全てが観客を日々魅了しています。ヨーロッパにおけるオペラの重要性は、主要都市に必ず有名なオペラハウスやオーケストラ、人気の歌手がいることからも分かるでしょう。
ミラノのイタリア最大にして最も名誉あるオペラハウス、スカラ座は、新古典主義のデザインと観客のシビアな批評で知られており、ヨーロッパ随一の公演を楽しむのに最適です。数あるオペラハウスの中でも最高峰に君臨し、1778年からオペラやバレエ、リサイタルを上演し続けています。予定が合わず公演を見る機会がなければ、バックステージツアーに参加することで、舞台の裏側を楽しむこともできます。また、劇場の歴史にスポットを当てた劇場内の博物館を見学するのもお勧めです。
モナコでは、モンテカルロ・カジノやオペラハウスをぜひ訪れてください。モンテカルロは、一世紀以上に渡ってオペラやバレエ、コンサートが盛んな場所です。舞台だけでなく、ステンドグラスや華麗な装飾、寓意的な絵画で彩られたカジノをお楽しみください。
イタリアより北に行くと、オーストリアでオペラを楽しめます。世界に名の知れたウィーン国立歌劇場で舞台を楽しむのもよし、有名な劇場建築を紹介するツアーに参加するのもよし。また、付属の博物館でさらに知識を深めることもできます。幸運にも7〜8月にオーストリアに滞在できるのであれば、世界的に有名なザルツブルク音楽祭は必見です。真のオペラファンなら、モーツァルト生誕地ザルツブルクへも足を運んでみてください。生家は博物館になっており、世界で最も訪問者の多い博物館の一つです。
全てのオペラハウスが古く、何世紀もの歴史があるわけではありません。例えばデンマークのコペンハーゲン・オペラやスウェーデンのイェーテボリ・オペラ、オスロのノルウェー国立オペラ&バレエに見られるような現代的な建築もあります。こうした劇場は、外観こそ現代的なデザインを取り入れていますが、中では時代を超え素晴らしいオペラが上演されています。